【高音が出ない原因】息を吐きすぎる
こんにちは!
高音に関する悩みは尽きないと思いますが、そんな方々の参考になればと書いています「高音が出ない原因シリーズ」の今回は、息にフォーカスしていきます。
息は声を出すためには必要不可欠な要素ですし、その点に着目して練習していくことはとても効果的だと思います。
もともと、声が息っぽい声だという方は一定数いらっしゃいます。
また、もともと歌の時に出る息が少ない方だという場合でも、色々なことを言われたり調べたりした結果、息が必要よりも多く吐き出された状態で歌っていることはあります。
中低音のあたりをそういった息声で作りたい!というポップス発声の方はいいかもしれません。ただ、息を吐きすぎるのは喉そのものには負担がかかりますし、そのまま高音にいくことはとても難しいです。
というのも、吐き出される息の割合が多いと、声帯が閉じるためには余計に筋肉を使わなくてはなりません。
声とは物理的にいうと、声帯という2枚のひだが合わさってそこに風が通ることで音が出ている(ちょうど、窓の隙間風のようなイメージ)わけですが、そこにあまりに強い風が吹き付けてきたらどうでしょうか?
それこそ窓のような固い素材で、鍵などで丈夫に固定されているものならそのままでも壊れることもありません。しかし、それは言い換えればかなりギチギチに力を加えてしめていて、素材も固いから問題ないということです。
声帯に置き換えてみれば、つまりは周りの筋肉を余計に力を入れて閉じなくてはなりませんし、さらに、声帯はやわらかいものです。
よって、息が多すぎては声帯には力みが生じてしまい、慣れない高音などは出にくくなってしまう可能性が高いのです。
きちんと筋肉的に備わっている人は高音でもそういった芸当ができる人はいますが、レッスンに来る人ではそうでない人の方が多いです。
また、仮にそれが出来ても一曲通してやるにはパワーが必要になり疲れやすくなってしまうでしょうし、さらに何曲も歌うとなるとなかなか大変です。
本当に最終的な目標としては、そんなこともできるくらい強靭な喉環境が整えられるのが理想かもしれませんが、まず初期段階としては、息の量を適切化して、高音へアプローチしやすくし、きちんと定着させていく必要があります。
その後、高音に慣れてきたり力みや強張りがなくなってきてから、声色のバリエーションを増やしていくという段階を踏むことが必要だということになります。
以上の理由から、息をなるべく吐きすぎないような意識、身体の使い方など模索すると高音への扉が開きやすい場合もあります。
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ボイストレーニングってどんなことをするの?
そんな疑問もあるかと思います。
トレーナーにより指導方法は異なりますが、私のレッスンの形は、医療クリニックと似ており、
声を聴かせていただき、状態やクセ、直すべきところを診断し、
受講生のみなさまそれぞれに合ったメソッドやノウハウを具体的にお伝え(処方)するような流れです。
受講いただいた方からは、ご好評をいただいており、
・いろいろな方のボイトレを受けてきましたが、初めて着実に成長している実感があり、感謝しています!
これからもよろしくお願いします😊
・知らなかったことや、自分のクセがどんどんわかっていって、レッスンをうけるのが楽しいです!
など、有り難いお言葉を頂戴しております。
・高音を安定して出したい!
・うまく、かっこよく歌えるようになりたい!
・声量がほしい!
色々なお悩みにご対応しておりますので、
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最後まで読んでくださりありがとうございました!
【高音が出ない原因】お腹が硬くなってしまっている
こんにちは!
高音が出ない原因には人それぞれ原因があるわけですが、今回はお腹についてお話していきます。
ぼくは、うたをやっていない方に、自分が歌手であることを話した時や、自分の歌を聴いていただいたときに
「歌うのって体力いるでしょ?腹筋使いますもんねえ!」
といわれます。
でも、実はそんなことはありません。
僕は歌う時に腹筋を使って歌うようには意識していませんし、他の歌手たちも実は腹筋はあまり使ってはいません。
ここでいう腹筋とは、腹直筋のことで、いわゆるシックスパックのようなお腹が割れる筋肉のことを指しています。
声を司る喉は、いくつもの筋肉におおわれていて、そのための筋肉群は後ろ側に伸びて背筋を通り、臀筋(おしり)のあたりまで関連しているといわれています。
そのため、歌う時に使うのは腹筋ではなく実はむしろ、背筋の方なのです。
腹直筋を使うような歌い方をしてしまうと、腹筋が硬直することにより内臓を固定してしまうため、横隔膜の柔軟性を妨げてしまい(=腹式呼吸を妨げてしまいます)、呼吸がやわらかではなくなってしまいます。
胸郭も開きにくくなるため、声の音色が硬くなっていき、伸びのない、不自由な声になってしまいます。
逆に、「腹筋を使うぞ!」と思っていなくても、声を出す時に無意識にというか、自動的に固まってしまう人が初心者にはかなり多く見られます。
これらも同様に伸びのない声になっていってしまいます。
当然、横隔膜や胸郭を妨げることによりブレスは短くなりますし、高音もだしにくくなってしまいます。それでは、やはりいい歌は歌えませんよね。
学校の合唱部などで知識のない指導者たちが、「腹筋を使って歌うんだ!今日も腹筋30回!」なんて指導をしているのは恐ろしいことですし、「腹筋をする体制で歌いなさい!」なんて言語道断で、それは歌のための練習としてはなんの効果もないどころか、声そのものを悪くしてしまう可能性が高いです。ただただ生徒たちの腹筋が割れていくだけです。
お腹は常に力まないような状態をキープしていなくてはなりませんし、いい歌い手のみなさんはそのための練習を行なっています。
改善するためには、身体の筋肉の使い方の意識もあるでしょうし、発声の仕方そのものを改善することによっても、変わることがあります。
その点についてはまた、他の記事で紹介していきます。
ボイトレを始めたくらいの段階や中級者くらいの段階ではやはり歌っている時に「今お腹は硬くなってないかな!?」と気をつけながら、どんな練習も臨んでいってほしいと思います。
いかがでしたか?
参考になれば嬉しいです!
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【高音が出ない原因】地声で乗り切ろうとしてしまう
こんにちは!
高音が出ない原因シリーズとして、今回は声の出し方にフォーカスしてお話していきます!
今回取り上げるのは、地声で乗り切ろうとしてしまうと高音はでない!というものです。
これは「叫び声的な声になってしまいそれ以外の声が出せない人」や、「声が裏返りやすい人」には是非注意してほしいところです。
どちらも原因として、歌う時に地声の割合が多すぎることによって起きる場合があります。
もちろん高音は裏声(例えば高いソやラ付近)で歌うわけではありませんが、地声オンリーでは多くの人に限界があります。
そこで、高音に差し掛かる手前のあたりでは、裏声のような意識を少し持ちながら歌う必要が出てきます。
これはアメリカ的な発声観念ではチェンジとよばれ、イタリアの古くから伝わる発声ではパッサーレと呼ばれたりしています。
いずれも、ある音域に差し掛かる時に地声と裏声の感覚を用いながら乗り切ることをさします。
この2つは同一視されがちですが、厳密には違ったところもあります。(ここでは割愛します。)
つまるところ、アメリカ的に考えてもイタリア的に考えても、いかなる場合も、高音を出すにはミックスボイスが必要であるということであり、それぞれの歌のスタイルに合わせた形で、地声から徐々に裏声を混ぜていくのです。
この、地声と裏声の練習は一朝一夕ではなかなかうまくいきませんし、きちんと理解している教師に、各々の状態に合わせていくつかのメソッドなどを教えてもらうのがおすすめです。
ただ、自分でできる改善の方法としては、
「高音や、高音の出てくるフレーズを、裏声のみで歌う」という練習方法があげられます。
これをするだけでも、裏声の感覚は少し開花するはずですし、喉の裏声が起きてきて、いくらか歌いやすくなる場合が多いと予想されます。
是非一度試してみてください!
高音を出すためには、他の記事でもお話しているとおり、
「自分にとってどこからが高音なのか?」
を知ることや、
「中低音からしっかりと習得する」
ことがやはり大事になってきますから、
そういったことと合わせて、出来ればボイストレーナーと相談しながら、練習を進めていっていただければと思います!
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【高音が出ない原因】中低音がしっかりしていない
こんにちは!
高音が出ない原因は人それぞれで、いくつか考えられますが、今回は中低音についてお話していきます。
出したいのは高音なのに中低音?と思われるかもしれませんが、これが実は大事なポイントになります。
というのも、高音が出ないからといって高音ばかり練習していても、普段日常生活であまり出すことのない、慣れない音域で発声やフォームがぶれてしまったり、力任せにだして力んでしまったりして、かえって練習になっていない場合があるのです。
やってるうちによくなるだろうという意見もあるかと思いますが、効率が悪いのでおすすめはできません。
中低音は出しやすく、コントロールもしやすいので、きちんとした発声を身につけられます。なので、身体のどこに響くとか、空間がどうとか、色々なエッセンスを織り交ぜられます。
このようなやりやすいという意味でも、楽曲のほとんどの音は中低音から成り立っているという意味でも、中低音は発声の基本であると言えるのです。
なので、中低音から無理のない発声を身につけないと、安定した高音の習得には繋がっていかないのです。
中低音で安定して発声を身につけられるようになったらば、高音においても同じ発声のフォームや感覚を維持して変えないようにしながら歌っていく練習をしていくことによって、音域によって音色が左右されない、安定した高音の習得につながっていきます。
ちなみに、ここでいう中低音というのは、人にもよりますが、大体平均すると下のレ付近からオクターブ上のミやファのあたりを想定しています。
それより上のソのあたりから徐々に出しにくくなったり、力みが生じたり、音色が変わったりしてくることが多いのですが、そのあたり以上の音を高音と考えていただけるといいと思います。
その境界線を超えるあたりで、体や声にどのようか変化が起きてしまっているか?ということを考えながら声を養っていくことが大事ですし、トレーナーがいる場合には適切なメソッドやマインドをきちんと処方してもらい、どのように高音への道のりを切り開いていくのか、体得していくのか考えるのが理想です。
参考になれば幸いです!
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【高音が出ない原因】声が太い
こんにちは!
歌う時の悩みランキング第一位はやっぱり、「ハイトーンが出ない」「音域が狭い」ということだと思います。
高音はやっぱり、日常的に出す音域ではないので出すのに苦労する人が大半ですし、僕自身も最初は大変でした。
高音には、出すための論理的な仕組みというものがありますが、逆説的に言えば、出ない理由というのもあるのです。
今回はそれにまつわる部分のお話です。
他サイトのボイトレ記事や動画などをみていると、「太い声をだすために〜」というようなものを時折見かけます。
たしかに、太くて芯のあるかっこいい声で歌いたい気持ちもよくわかります。逆に、鶏が絞められたようなか細い声になってしまう人も中には結構いますから、そのような需要もあるのでしょう。
しかし、「太い声を出す」という意識は、歌にとっては、殊更、高音を出すという点にはマイナスだと僕は思います。
太い声がどのくらいのものを指すのかにもよりますが、太い声のためには声帯を余計に合わせなくてはいけませんし、そのために力んでしまうケースが散見されます。
結果、力任せな叫び声的な音色になりがちで、高音に悩むことになってしまいます。
また、自分の喉の範疇ではない声を出しかねません。そうなると発声はいつまでも迷子になってしまうことでしょう。
なので、太い声は求めすぎずに、自分らしい声を出す方が声のためにはいいです!
逆に、そのような意識がない人でも、高音はやはり慣れない音域なので、「太く出てしまう」場合もあります。
人により原因は異なりますが、多くの場合それは高音のための筋肉や神経が足りてないので、日々の練習をもって少しずつ慣らしていく必要があります。
そのためには、高音の出る仕組みに沿って、地道にレッスン・練習していくのがかえって1番の近道だと思います。
いかがでしたか?
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最後まで読んでくださりありがとうございました!
歌がうまい人の定理
こんにちは!
歌が上手いってなんだろう?
僕自身も歌手でありながら、ふと思ったりします。
歌のうまさは本当に人それぞれ、ジャンルごとにも違ったりするので、文字には表しきれない部分があるのですが、僕なりの暫定的な考えを書いていってみたいと思います。
歌のうまさはざっくり、2つに分かれると考えています。
ひとつは、音楽的要素をどう活かすか。
ふたつめは、声色をどう扱うか。
どういうことか、順を追ってみていきたいと思います。
まずひとつめです。
みなさんは音楽の三大要素といわれるものをご存知ですか?
それは、リズム・メロディ・ハーモニーといわれています!
この三つの要素が音楽を構成しているよね!という話なのですが、言ってしまえばこの3つからかけ離れすぎてしまうと、あまり音楽的でなくなってしまい、へたくそ扱いされてしまいます。
オーケストラやピアノなどの器楽の分野においてもそうですし、もちろん歌にも同じことがいえます。
逆に言えば、この3つをきちんと扱うことができて、更に言うならそれらを「あそぶ」ことができるくらい熟練すればするほど「うたがうまい」という観られ方に近づくと思います。
それぞれの項目についてはまた別の記事にて書きますのでそちらもよかったら併せてご参照ください!
さて、ふたつめの項目に移ります。
声色の扱い方についてです。
これは簡単に言えば、いわゆる棒歌いになってしまうと下手に聴こえちゃう、という話です。
例としては、iPhoneのSiriの歌です。
実はSiriは歌って!と頼んだら歌ってくれるのですが、機械の音楽なので、音程がよくて、リズムも乱れることはありません。だから、音楽の三大要素を崩さない歌であるはずです。
しかし、声に抑揚がさほどあるわけではないので、棒歌いに聴こえてしまいます。
決して「Siriって歌上手いなぁ…」と思うことはないでしょう。
(例えなので、SiriにはSiriで味がある、という意見は一旦置いといてくださいね)
ではどうすればいいの?
ということになってきますが、ざっくり言うならば、声色のボキャブラリーを増やすことが大事だと僕は思います。
例えば、現代のJPopにおいて歌が上手い代表格である玉置浩二さんの歌。
Aメロでは息の多い囁き声のような歌い方をして、サビなど盛り上がってきたところでは声門閉鎖の強い力のある声を張るのが彼の得意とする歌い方ですが、その抑揚のある流れに人は感動するのだと思います。
(他にも感動する理由があると思いますがここでは割愛します!)
他の歌手たちもみんな、フレーズや音楽のながれ、詩の表情、音楽の表情にあわせて声色を変えています。
それらを踏まえボイストレーナー的な立場から言ってみると、「声のボキャブラリーを作ることが大事」なのです!
音楽の要素を乱すことなく、色々な声色で、歌える。これは声のボキャブラリーが多い人だと思うのです。
そして、ボイストレーニングではそのための訓練を地道に積んでいくべきなのだと僕は思います!
いかがでしたか?
冒頭に述べた通り、言葉にすることは難しいですし、これ以外にも大事なことはあるように思います。
しかし、
上記の点を見据えて練習するとよりよい効率がよくなるのではないかと思いますので、参考になれば幸いです!
高音の解像度をあげよう
こんにちは!
歌の練習をしたりボイトレをうけたりする中でやっぱり気になるのが「高音を出せるようになりたい!」というところだと思います。
実際、YouTubeで人気の動画などを見比べてみても、高音系のものはバズってる割合が高いなぁと思いますし、
レッスンに来てくださる方でも「高音がうまくいかなくて…」という相談をしてくださる方がたびたびいらっしゃいます。
ところで、あなたが求める高音ってどのくらいの音の高さだか考えたことはありますか?
「プリテンダーのサビくらいかなあ」
「King Gnuが本当は歌いたい!」
「こなぁーーーーゆきぃーー!が歌えない!」
などなど…
色々なケースがありますから、人によって高音の定義は実は異なるんです。
粉雪は確かA4という高さの音だったかと思いますが、プリテンダーになるとC5という音が最高音。
同じように高音という分類でも、音程が「3度」違うというのはかなり大きな差です。
さらに、楽曲によってそれら高音の出てくる頻度が異なります。
粉雪はサビにおいてのみガツーンと高音ですが、プリテンダーはA♭やB♭(どちらも粉雪の高音と半音違い)が頻出したあとに、最高音で更に上のCを出します。
とするならば、
この2曲に対して同じような歌唱法を適用するのは違ってくるのが当然なのです。
ちゃんとそれぞれに合った発声をしていくのがベターですし、もしちゃんとうまくなりたいならその点についてしっかりと教えてくれる教師とともに声を磨いていく必要があります。
なんとなく「高音をだす」と一括りにせず、自分の目標がどんな高音なのか、どんな音楽なのか考えて、
歌いこなし方や高音の出し方にアプローチしていくことはとても大事です!というお話でした。
また、ボイストレーナーの仕事はそういった部分のサポートをいかに経験と知識を持ってできるかにかかってるわけです。
先生選びもまた大事なポイントなんですね!
それではまた!
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