歌がうまい人の定理
こんにちは!
歌が上手いってなんだろう?
僕自身も歌手でありながら、ふと思ったりします。
歌のうまさは本当に人それぞれ、ジャンルごとにも違ったりするので、文字には表しきれない部分があるのですが、僕なりの暫定的な考えを書いていってみたいと思います。
歌のうまさはざっくり、2つに分かれると考えています。
ひとつは、音楽的要素をどう活かすか。
ふたつめは、声色をどう扱うか。
どういうことか、順を追ってみていきたいと思います。
まずひとつめです。
みなさんは音楽の三大要素といわれるものをご存知ですか?
それは、リズム・メロディ・ハーモニーといわれています!
この三つの要素が音楽を構成しているよね!という話なのですが、言ってしまえばこの3つからかけ離れすぎてしまうと、あまり音楽的でなくなってしまい、へたくそ扱いされてしまいます。
オーケストラやピアノなどの器楽の分野においてもそうですし、もちろん歌にも同じことがいえます。
逆に言えば、この3つをきちんと扱うことができて、更に言うならそれらを「あそぶ」ことができるくらい熟練すればするほど「うたがうまい」という観られ方に近づくと思います。
それぞれの項目についてはまた別の記事にて書きますのでそちらもよかったら併せてご参照ください!
さて、ふたつめの項目に移ります。
声色の扱い方についてです。
これは簡単に言えば、いわゆる棒歌いになってしまうと下手に聴こえちゃう、という話です。
例としては、iPhoneのSiriの歌です。
実はSiriは歌って!と頼んだら歌ってくれるのですが、機械の音楽なので、音程がよくて、リズムも乱れることはありません。だから、音楽の三大要素を崩さない歌であるはずです。
しかし、声に抑揚がさほどあるわけではないので、棒歌いに聴こえてしまいます。
決して「Siriって歌上手いなぁ…」と思うことはないでしょう。
(例えなので、SiriにはSiriで味がある、という意見は一旦置いといてくださいね)
ではどうすればいいの?
ということになってきますが、ざっくり言うならば、声色のボキャブラリーを増やすことが大事だと僕は思います。
例えば、現代のJPopにおいて歌が上手い代表格である玉置浩二さんの歌。
Aメロでは息の多い囁き声のような歌い方をして、サビなど盛り上がってきたところでは声門閉鎖の強い力のある声を張るのが彼の得意とする歌い方ですが、その抑揚のある流れに人は感動するのだと思います。
(他にも感動する理由があると思いますがここでは割愛します!)
他の歌手たちもみんな、フレーズや音楽のながれ、詩の表情、音楽の表情にあわせて声色を変えています。
それらを踏まえボイストレーナー的な立場から言ってみると、「声のボキャブラリーを作ることが大事」なのです!
音楽の要素を乱すことなく、色々な声色で、歌える。これは声のボキャブラリーが多い人だと思うのです。
そして、ボイストレーニングではそのための訓練を地道に積んでいくべきなのだと僕は思います!
いかがでしたか?
冒頭に述べた通り、言葉にすることは難しいですし、これ以外にも大事なことはあるように思います。
しかし、
上記の点を見据えて練習するとよりよい効率がよくなるのではないかと思いますので、参考になれば幸いです!